不安が頭をよぎって何もできなくなる。
こんなことはありませんか?
不安というのは、やっかいです。不安が不安をよぶからです。
不安がドンドンと大きくなっていく。
わかります。ぼくも気が小さくて、いつも不安になってしまうんですよね。
そんなやっかいな「不安モード」を簡単なコツで解除できる本を紹介します。
ぼくのブログで大嶋信頼さんの本を紹介するのはこれで3回めになります。
実は職場でトラブルがありまして。原因は自分のメンタルでした。
大嶋信頼さんの本に書かれてあったことを実践してみると、改善しました。
この経験から一定の効果はあるのではと思いまして、読んでは実行しています。
この記事がいつも不安になってしまうあなたの助けになれば幸いです。
では、内容を見ていきましょう。
不安の原因
不安というのは、やっかいです。不幸な状況が脳の中で勝手に展開していく状態です。
クヨクヨせずに明るいことを考えようとしても、今度はそうならなかったらどうしようと、また悩むのです。
人に相談しても解決しません。それは「人の中に確信できるものが何もない」からです。人の気持ちは一定ではないのです。
まわりから不安が移ってくることもあります。
大嶋信頼さんの本には必ずこのことが出てきます。他人の感情が脳のネットワークを使って流れ込んでくる。
緊張している人を見るとこっちまで緊張してくるのはそのためだそうです。
それと同じことが起きるわけです。
よくあるのが親からの不安。子供を愛するがあまり、この子供のことをあれこれと心配してしまって不安になる。
それが子供に伝わって子供にむしろ悪影響を与えてしまう。不安でがんじがらめになってしまって、本来の自分ではなくなってしまっている。
不安を解き放ち、本来の自分を取り戻せばもっともっと上手くいく。
そのために自己暗示を使いましょうというわけです。
自己暗示の必要性
自己暗示などというと、眉をひそめる方もいると思います。
が、イチロー選手が打席に立つ前に必ずする動作をご存知でしょうか。
ルーティンという言葉で有名になりましたが、そのルーティンも自己暗示のひとつでしょう。
打席に立ったら結果を出さなければなりません。打てるだろうかと不安になって当然です。でもそんなことを考えていたら不安でがんじがらめになってしまって、動けない。
ここぞというところで「集中力を高める手段」を自ら編み出したのではないかと思います。
集中力を高めるためのルーティンを持っている成功者は多くいます。
本書で紹介される様々な自己暗示
自己暗示のことばを「7回」唱えましょう。
好きな人の言動を思い返して、もう自分には気持ちがないかもなどと不安になる。
不幸が現実になるという悪い自己暗示にかかったら。
・「自分の感覚の解放」x 7 です。
そんなことどうでもいいじゃないか。と思えてくるそうです。
その場で思っていることがいえない、ときは。
・「自分自身の統合」x 7 です。
失敗の場面ばかりを頭の中でリピートしまう状態をシフトチェンジできます。
すぐ不安になる人の中には“白黒思考”の人が多くいます。「正しいか間違いか」の2択しかなく、真ん中がありません。
ごく一部の人が興味がないと反応しただけなのに、「自分は何をやっても駄目なんだ」という極端な思考をしてしまう。
そういう人は褒められないと不安な人で、“駄目な自分”の背後には実は“むちゃくちゃ優秀な自分”がいるそうです。
だから褒められないと絶望的になる。
・そのときには「美と真実のバランス」x 7 です。
「無能」と「才能」のバランスがとれて、真ん中の自分になり楽になるそうです。
すごくデキる人なのに、その人よりもデキる人が職場に入った途端にミス連発。
「自信がありそう」に見える人ほど、逆に全く自信がないケースはよく見られるそうです。「自信がない方が本当の自分」と思い込んでいることもあり、それがばれないように「すばらしい自分」を演じている。
・そのときには、「唯我独尊の喜び」x 7 です。
「すごい人と自信がない人」のバランスがとれて、自然体にもどることができます。
「できる」といえばできる、とはいかない人。
これも人間の頭は“常にバランスをとる“というメカニズムが働いているから起きることです。
「できる」と唱えれば、そのバックグラウンドでは「絶対にできない』という言葉が働いて、プラスマイナスゼロ。
だから「できるできるできるできるできるできるできるできる」では効かないのです。
(効く人はそれでいいのですが)
・そんなときは「沈着冷静と瞬発力」x 7 です。
不安ばかり浮かんできた頭が静かになり、集中できるそうです。
他にもあげられていますがこれくらいにしておきましょう。
大嶋信頼さんはカウンセラーで、クライアントの方にこれらの自己暗示を提案し、効果を上げているようです。試してみる価値はあるでしょう。
自己暗示はどれも、不安から解き放たれることによって、本来の自分に戻ることの大切さを説いています
実際にやってみた経験
本書にあげられている自己暗示の方法を実際にやってみました。
結論としては効果ありです。
できるかどうか不安なときに「できるできるできるできるできるできるできるできるできるできる」と唱える。
そんなこと気にしたくないから。「気にするな気にするな気にするな気にするな気にするな気にするな気にするな気にするな」と唱える。
こんなことをしてもむしろ意識してしまいます。←「自己暗示」の言葉が効果的。
まるで、調子が悪いときに薬を飲むように自己暗示の言葉を唱えてみましょう。
ストレスを感じたときに、タバコを吸う。甘いものを食べる。
そういう人も多いと思いますが、それをやってしまうと、今度は「また吸ってしまった」「また、食べてしまった」と別の自己嫌悪のはじまりです。
それをやめて自己暗示のことばを唱えてみてください。
どうして効果があるのか。自分なりにも考えてみました。
①プラシーボ効果:効くと思ってやれば効く。
②意識がそれる:ことばを唱えることに集中することで過剰な意識をそらせることができる。
③7回唱える:怒りを抑える方法のひとつに「数字を7まで数える」というのがあります。理由は怒りの感情は「7秒」で消えるから。
それに近いものを感じました。数えるときには指を折ったりしながら数えるでしょうし、十分に7秒以上かかります。
ぼくがやった方法
本に書かれてあるもので、自分に当てはまるものを5つ程度選ぶ。
5つをいっぺんにやるのではなく、1つ~2つに絞る。
スマホなどにメモしておいて、不安にかられたときに見て、唱える。
そうやって1つずつ、不安の種のつぶしていく感覚でしょうか。
不安が1つずつ消えていきます。
感想
本書は、やっぱりわかりやすい。
不安のメカニズムをこの本でしっかりと理解できるところが最大のメリットです。
自己暗示の必要性についても納得ができます。
ただし、自己暗示のことばには違和感を持つ方もいるのではと思います。
でも、まずはそれを実行してみることがいいのではと思います。ぼくはそれで効果がありました。
大嶋信頼さんは、服を選ぶように、自分に合った暗示を選ぼうといっています。
不安が起きる原因を探りながら、暗示のことばを選ぶ。
ですから不安の原因がわかったら、それに合ったことばを自分でアレンジしてみるのもいいのではないかと感じます。
自分に効果があることが大事なのですから。
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